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ADDと診断されました。 勉強しはじめたばかりなのに、 コンサー タ…悩みます 集中力がなく自己嫌悪です。民間療法、薬物療法… 勉強を続けたいし、進路にも迷うし、悩みます
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メモ
 伝導系抑制系情動系 
延髄三叉神経脊髄路核尾側亜核
後索核
RVM 弧束核
迷走神経背側核
疑核
自律神経中枢
最後野、嘔吐中枢




結合腕傍核:PBN青斑核
DLPT
 青斑核
中脳橋の賦活系
中脳痛みの伝導路PAG/NRDPAG/NRD
腹側被蓋野

●延髄 medulla oblongata

○延髄の伝導系のニューロン ←→伝導路
    構造と機能 │脳幹 brain stem│ ←→伝導路-抑制系
    • 脳幹とは、脳のうち大脳半球と小脳とを除いた部分である。
    • 下方から延髄中脳に分けられる。広義には、間脳も含む。
    • 脳幹には網様体がある。

      三叉神経領域の痛みの伝導路 主に触覚の伝導路---後索核 →内側毛体
      • 主に触覚を伝える有髄線維は脊髄後角ニューロンとシナプス接続せずに、同側の後索を上行し、延髄の後索に至り、後索核から内側毛帯を上行する。
        薄束(後索の内側)→薄束核 nucleus gracilis
        楔状束(後索の外側)→楔状束核 nucleus cuneatus
      • 後索核から内側毛帯系 medial lemniscal systemを上行し、視床腹側基底核群などに投射する。
      • 1809年Johann Christian ReilP 1759-1813, ハレ大-ベルリン大学病院長)が内側毛帯を記載した。


      弧束核 solitariy nucleus:NTS
      • 延髄中央部から上部背側部に存在する。
      • X脳神経に含まれる消化管からの求心性線維の終止核
      • VIIIXX脳神経に含まれる味覚線維の終止核
      • ノルアドレナリン神経系A2

        痛み
        味覚 味覚の中継核:
          顔面神経舌咽神経迷走神経→弧束→弧束核→内側毛帯→視床VPMpc→大脳皮質味覚野
        • 弧束核に障害が起こると、味覚不全などの症状が出現する。
        消化管
        反射
        • 咽頭反射 gag reflex、口腔咽頭反射 oropharyngeal reflex:咽頭後壁を刺激すると、そこから求心性のインパルスが舌咽神経の求心性ニューロンを通り、延髄に在る弧束核へと伝わる。弧束核では求心性インパルスが、内臓求心線維終止核である交連核に達し、そこで介在ニューロンを経て疑核のSVE核へと伝わる。SVE核からは遠心性のインパルスが、舌咽神経と迷走神経の遠心性ニューロンを通り、咽頭反射が起こる。

        • 咳反射 cough reflex:気管を刺激すると、そこから求心性のインパルスが下喉頭神経→反回神経→迷走神経の求心性ニューロンを通り、弧束核の背側呼吸核へと伝わる。ここでは咽頭反射のときと同様にして求心性インパルスが疑核へと伝わり、遠心性のインパルスが迷走神経の遠心性ニューロンを通り、咳反射が起こる。 ←→鎮咳薬

        • 動脈圧受容器反射
          動脈圧受容器→(+)弧束核→(+)疑核迷走神経背側核⇒迷走神経(心臓副交感神経)
          動脈圧受容器→(+)弧束核→(+)尾側延髄腹外側野→(-)吻側延髄腹外側野→(+)脊髄中間質外側核⇒交感神経
        ストレス
        循環
        •  

    ○延髄の疼痛抑制系のニューロン ←→下行性疼痛抑制系/セロトニン受容体5-HT神経系
      延髄吻側の腹内側部 Rostroventromedial medullaRVM
      ┏ 大縫線核 nucleus raphe magnus (NRM)、B3
      ┣大細胞性網様亜核 subnucleus reticularis magnocellularis (GiA)
      ┗the lateral paragigantocellular reticular nucleus (LPGi)
    • PAGからRVMを経由して、 dorsal lateral funiculus (DLF)を下行し、脊髄後角侵害受容ニューロンを抑制する。
    • RVMにはOn cell、Off cells、neutral cellがある。→下行性疼痛抑制系RVM

    迷走神経の出力
      迷走神経背側核 dorsal vagal complex:DVC
      • 迷走神経背側核は平滑筋を支配し、疑核は横紋筋を支配している。
      • 迷走神経背側核は、さらに内側核と外側核とに分けられる。
        内側核=背側運動核 dorsal vagal motor nucleus:DVMN
        • 副交感性神経(内臓への遠心性神経)の細胞体
        • 迷走神経背側運動核は舌下神経核の背外側で第4脳室底に位置する。
        • 比較的小さい紡錘形の細胞からなるこの細胞柱は、吻側および尾側ともにわずかに舌下神経核を越えて広がっている。
        • この神経核の一部の大きい細胞は粗大なNissl小体と散在性のメラニン色素を含む。
        • 迷走神経の軸索は三叉神経脊髄路および脊髄路核を貫いて、延髄外側面より外に出る。
        • 迷走神経背側運動核迷走神経性の分泌運動中枢である。
        • 迷走神経背側運動核の細胞はコリンアセチルトランスフェラーゼ ChATに強く免疫陽性を示す。
        • この核を破壊すると、インスリンによって誘発される胃液分泌が大きく減弱する。
        外側核
        • 迷走神経支配の領域から内臓求心線維が終止する。
        • この核はまた孤束核に含められ、孤束核の内側核として取り扱われることが多い。
      疑核 nucleus ambiguus
      • 延髄の深部で、オリーブの背側にあるで、その下方はずっと延びて副神経核となり、頸髄の下部で前柱の背外側部に移行している。
      • 三叉神経脊髄路核と下オリーブ核群のほぼ中間で、網様体内にある細胞柱である。
      • 毛帯交叉の高さより下オリーブ核群の吻側1/3部の高さまで広がり多極性のコリン作働性の下位運動ニューロンからなる。
      • 舌咽神経迷走神経および副神経延髄根の起始核
      • 迷走神経背側核が平滑筋を支配するのに対して、疑核は横紋筋を支配する。
      • 疑核からの遠心性線維は迷走神経および舌咽神経を経て、咽頭(口蓋帆挙筋を含む)の横紋筋線維や喉頭の声帯筋を支配している。
      • 迷走神経の特殊内臓遠心性線維(迷走神経に結合する副神経延髄根からの線維を含めて)は咽頭と喉頭の筋を支配する。
      • 疑核の細胞はNissl染色標本では同定が困難であり、この細胞は線維を出し、副神経脊髄根の一部を構成する。
      • 疑核の細胞はコリン作働性であるので、コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)により免疫細胞化学反応を行えば、容易に見ることができる。舌下神経核と迷走神経背側運動核の細胞も ChAT免疫反応陽性である。
      弧束核

○延髄の血管支配
  • 後下小脳動脈 Posterior inferior cerebellar artery
  • 後内側中心動脈 Paramedian arteries
  • 短周囲動脈 Short circumferential arteries
  • Long circumferential arteries

○脳幹の自律神経中枢 ←→自律神経
    循環昇圧中枢、降圧中枢、心臓抑制中枢
    呼吸呼息中枢---網様体
    吸息---網様体=リズム・CO2・O2・H+
    持続性吸息中枢---橋
    嘔吐網様体の嘔吐中枢←消化管粘膜・延髄化学受容器刺激→Ⅹ・交感・運動で嘔吐
    嚥下網様体の嚥下中枢←咽頭・口蓋・舌→咽頭・食道・胃・呼吸筋
    唾液分泌視床下部→上唾液核中間神経→鼓索→舌下神経→顎下神経節(シナプス結合)→顎下腺舌下腺
    下唾液核舌咽神経→鼓室神経→小錐体神経→耳神経節→耳介側頭神経→耳下腺
    流涙内側前頭野→上唾液核中間神経→大錐体神経→翼口蓋神経節→頬骨神経→涙腺
    排尿橋→仙髄の排尿中枢を調節

    □脳幹の循環中枢 cardiovascular center ←→血圧調節物質
     ---延髄網様体に存在する、循環機能の中枢。
      昇圧中枢延髄網様体の外側→交感神経
      降圧中枢延髄網様体の内側→副交感神経
      心臓抑制中枢 迷走神経を介して心臓を抑制する。
      心臓抑制中枢 迷走神経を介して心臓を抑制する。
    嘔吐中枢 ←→オピオイドの副作用と対策/制吐剤
      悪心 nausea
      • 咽頭から上腹部にかけて起こる不快な吐きたいという異常感覚 ←→内臓感覚
      • 多くの場合嘔吐に先行して現れる。
      嘔吐 vomiting
      • 横隔膜や腹筋の急激な収縮によって、胃内容物が食道、口腔を経て、口から排出される現象
      • 乗り物酔い、妊娠性悪阻、手術後や毒物、薬物によって嘔吐が起こる。
      • モルヒネの三大副作用の一つ
      • 嘔吐は嘔吐中枢が興奮して起こる生理防御機能

      モルヒネ
      大脳
      CTZ
       ←化学物質
      前庭器官
       VC 
      →→→
      嘔吐
          

      モルヒネ
      モルヒネ
       胃 
      胃内容物残留→胃内圧の増加


       受容器:上部消化管の粘膜およびCTZに化学受容器
        ↓交感神経と迷走神経中の内臓性求心性線維を上行
      嘔吐中枢

      延髄の(迷走神経)嘔吐中枢 vomitting center VC
      • 延髄の孤束を含む、外側網様体部分に存在する。
      • 嘔吐中枢は、中枢性には、最後野、前庭器官、脳幹、皮質領域から、末梢性には内臓求心性神経からの情報を受ける。
      • 嘔吐中枢が興奮すると、迷走神経、横隔膜神経、脊髄神経などを経て嘔吐が起きる。
      最後野 area postrema
      前庭器官
      • モルヒネは、前庭器を刺激して過敏させ、これがCTZを間接的に刺激し、VCに伝達されて、嘔吐を起こす。

    唾液分泌 ←→口腔乾燥症/シェーグレン症候群
      上唾液核 Nucleus
      • 橋、脳幹網様体
      • 唾液核は口腔領域からの求心性感覚神経を介した刺激によって興奮し、その興奮を交感神経および副交感神経刺激として遠心性神経によって唾液腺に伝えて、唾液分泌を調節している。
      • 唾液分泌(副交感神経性)中枢:顎下腺舌下腺の分泌を支配
         視床下部→上唾液核→中間神経顔面神経:VII)→鼓索→舌下神経顎下神経節(シナプス結合)→顎下腺舌下腺
      • 流涙の中枢:涙腺を支配
         内側前頭野→上唾液核→中間神経顔面神経:VII)→大錐体神経→翼口蓋神経節→頬骨神経→涙腺
         ←→三叉神経・自律神経性頭痛:TAC
      下唾液核 Nucleus salivatorius inferior
      唾液腺 salivary gland
        ┏大唾液腺:顎下腺舌下腺耳下腺
        ┗小唾液腺:口唇腺、頬腺、口蓋腺、臼歯腺、舌腺
      • 唾液腺は自律神経の二重支配を受ける。
      • 唾液腺の自律神経支配は拮抗支配ではなく、いずれも唾液分泌が促進される。
        副交感神経交感神経
        上唾液核/下唾液核第2〜4胸髄
        顎下神経節/耳神経節上頸神経節
        顎下腺舌下腺/耳下腺大唾液腺
        漿液性の唾液の分泌促進粘液性の唾液の分泌促進

        耳下腺 Parotid gland:漿液性(20%)←下唾液核
        顎下腺 Submandibular Gland:混合性(75%)←上唾液核
        舌下腺 Sublingual Gland:混合性( 5%)←上唾液核

        唾液
        • 1日約1〜1,5l分泌される粘調、不透明な漿液および粘液の混合液である。
        • 水分 99.2〜99.5%、有機物 0.4〜0.5%、および無機物(電解質) 0.2〜0.25%で構成されている。
        • 有機物の主たる成分はムチン(約 0.3%)であり、その他アミラーゼ、ペルオキシダーゼ、ラクトフェリンなどの糖タンパクが含まれている。
        • 唾液は消化作用、食物を軟化し咀嚼および嚥下を補助する作用(軟化作用)、口腔粘膜を湿潤し保護する作用(湿潤、催唾作用)、口腔内を清浄化し細菌の繁殖を防ぐ作用(清浄作用)など多様な作用を有している。
        • 唾液成分である水、タンパク質および電解質の3つの因子は相互に関連しながら、口腔内環境および口腔機能維持に重要な役割を果たしている。

      • 延髄疾患、唾液核の障害、上位中枢部分の脳腫瘍、脳損傷、顔面神経分泌枝の障害などが生じると唾液分泌に関わる神経経路が障害されて、唾液分泌量が減少し、口腔乾燥症を来たす。

●橋 Pons
  • 橋はその内部構造から背部と底部とに区別される。
  • 橋背部は橋被蓋ともいい、内側毛帯の腹側縁が橋底部との境になっている。
  • 橋被蓋は古い脳に属し、橋底部は新しい脳に属する。
  • 顔面、口腔領域を支配する三叉神経は、橋の高さで脳幹に入る。
    小脳橋角部 cerebollopontine angle:C-P angle

○橋の痛みの伝導系のニューロン ←→伝導路
    結合腕傍核 parabrachial nucleus:PBN
      上小脳脚の周辺部には結合腕傍核が存在する。
    • 痛みを伝える内側系の中継核。脊髄前側索線維の一部が、PBN外側部に終末する(脊髄結合腕傍核路)。
    • 味覚/嗅覚の中継核でもある。
    • PBNは自律機能の主な統合部位の一つであり、PBNからの上行性線維は、視床下部の視索上核および室傍核に存在するオキシトシンおよびバゾプレッシン産生細胞に投射している。
    • PBN からの上行性線維は、扁桃体へも投射し、さらに扁桃体からは前脳の背側無名質、分界条床核、後部視床下部へ線維連絡があり、これらの脊髄—結合腕傍核—扁桃体又は視床下部経路は、痛みに対する不安・嫌悪・恐怖反応および自律神経反応に関与する。
    • PBNからの下行性線維は脊髄後角にも向かう。
    • 中心灰白質からPBN間に線維連絡があるので、この中心灰白質—結合腕傍核—脊髄後角回路は、後角への入力を修飾するものと考えられる。

○橋の疼痛抑制系のニューロン ←→抑制系/アドレナリン受容体-脳内カテコラミン神経系
○橋の賦活系のニューロン →中脳橋の賦活系のニューロン
    青斑核 locus coeruleus---ノルアドレナリン神経系 A6
    • 「青斑」は第4脳室底の直下にあり、肉眼的にも青黒色に区別できる。青斑核は約155のノルアドレナリン含有神経が密集する最大の細胞群である。
    • 中脳被蓋路の背側を経て、内包、内側前脳束を通って大脳皮質、海馬、視床など広汎な脳の領域にNA神経の投射線維を送る系である。
      意識水準の維持、覚醒のコントロール、および脊髄への投射を介した下行性の疼痛伝達抑制に関与している。

     [疼痛抑制系]
    • 青斑核の腹尾側部のニューロンは、脊髄後角、側角、前角へ投射する。
      脊髄後角の侵害受容ニューロンへのノルアドレリン作動性の下行性疼痛抑制系の起始核。α2アドレナリン受容体を介して鎮痛に働く。
    • 脳室内にATPを投与すると、鎮痛作用が引き起こされる。---青斑核とシナプスするニューロンの終末にP2X受容体があり、ATPによって、終末からのグルタミン酸遊離が促進され、下行性疼痛抑制系が活性化される。

     [アラーム・システム]
    • ストレス性入力を中継してアラーム・システムとして働く。
    • 青斑核を刺激するとストレスに対する恐怖反応が増強し、破壊すると恐怖反応が抑えられる。
    • 青斑核NA神経のα2アドレナリン受容体に対してオートレセプターとして働き、α2受容体アンタゴニストであるyohimbineを投与すると、青斑核NA神経活動が増加し、恐怖反応が増強する。
    • α2受容体アゴニストであるclonidineで青斑核NA神経を抑制すると、恐怖行動が抑えられる。

     [賦活系]
    • 内側前脳束を上行する神経系のうち、覚醒に関与するものは青斑核のNA神経系が主要なものである。---上行性網様体賦活系
    • 青斑核のNA神経系は、Wニューロン
      Wニューロン(=Ps-offニューロン):覚醒時に規則的な活動をし、徐波睡眠時に活動が減弱し、レム睡眠時に完全に活動停止に陥る。
    • 視床下部後部のTM核(覚醒ニューロン)に興奮性入力を送り、覚醒の維持に働く。→覚醒の機序
    • LCニューロンとLDT/PPTはレシプロカルな線維連絡があり、LDT/PPTニューロンからはLCニューロンへ興奮性入力を送るが、LCニューロンはLDT/PPTニューロンに負のフィードバックをかけ、覚醒のレベルを適度な値に保つ役割を果たしている。
    • 覚醒時のβ波出現にも関与する。→β波の賦活

     [レム睡眠]
    • 古典的なアミン仮説ではレム睡眠に関与することになっていたが、
      古典的な
      アミン仮説
      青斑核で産生されるカテコールアミンがレム睡眠に関与する。中脳・橋付近の縫線核で産生されるセロトニンがノンレム睡眠に関与する。

    • 青斑核腹側部(LCα)とその内側の網様核(peri−α)を含む背内側被蓋野のPs-offニューロンの活動が停止することによって、覚醒ニューロンに対する抑制が減弱し、レム睡眠を維持する。→レム睡眠

     [青斑核NA神経への求心性入力]
     青斑核NA神経の活動は次の求心性入力により修飾される
    1. 青斑核→ノルアドレナリンα2受容体
       オートレセプターによる自己抑制がある。青斑核にノルアドレナリンあるいはα2受容体アゴニスト(クロニジン)を投与すると、自発発射が抑制される。

    2. 延髄腹外側野の旁巨大細胞核→non-NMDA受容体
       主要な興奮性入力。旁巨大細胞核は内外環境からの感覚性入力を受容するところでありる。

    3. 舌下神経前位核→GABAA受容体
       主要な抑制性入力る。

    4. 青斑核に5-HTを投与すると、NA神経の自発発射自体には影響がないが、興奮性アミノ酸を介する入力が選択的に抑制される。5-HT細胞は青斑核近傍の前内側領域に分布する。

    5. 旁巨大細胞核にはC1アドレナリン細胞も分布し、循環や呼吸調節と関連するが、旁巨大細胞核から青斑核に投射する細胞の約20%がC1アドレナリン神経である。その作用は抑制性である。

    6. ストレスに関係するCRFはNA神経を興奮させる。起源となるCRF神経は青斑核近傍の旁巨大細胞核、室傍核などに見出だされている。

    7. エンケファリンモルヒネを青斑核に投与すると、NA神経が抑制される。これは下行性痛覚抑制系の一要素であるが、起源となる神経は確定していない。

    8. 問題点:青斑核へのアセチルコリン投与はムスカリン受容体を介してNA神経を興奮させる。このコリン性入力については睡眠覚醒リズムとの関係で議論されているが、現時点では定説がない。この課題に関しては、NA神経の樹状突起が張り出している青斑下核が鍵を握っている。

●中脳 Mesencephalon, Midbrain
    大脳と脊髄および小脳とを結ぶ伝導路の通路と中継場所である。眼球運動や瞳孔収縮の中枢などの中枢もある。

    中脳蓋
     tectum
    • 中脳水道より背側
    • 上丘 superior colliuculus、下丘 inferior colliuculus
    中脳被蓋
     tegmentus
    • 中脳蓋と大脳脚の間
    • 黒質 substantia nigra、赤核 red nucleus、動眼神経核 oculumotor nucleus、動眼神経副核 accessary oculumotor nuclreus、滑車神経核 trochlear nucleus、三叉神経中継核 mesencephalic trigeminal nucleus
    大脳脚
     crus rerebri
    • 中脳水道より腹側
    • 錐体路 pyramidal tract、皮質橋核路 cortico-pontine tract

○中脳における痛みの伝導路 ←→脊髄視床路/中脳網様体凝固術

    L

    R
    PAG
    中脳
    水道
    PAG
    NRD

    MSTT

    LSTT
    • 脳幹において痛みの経路は、
      ┏外側脊髄視床路:LSTT中脳の外側部、内側脊髄視床路の外側を通過し、視床に直接上行する系
      ┗内側脊髄視床路:MSTT脳幹網様体に枝を出しながら、単および多シナプス性に上行して視床髄板内核群大脳辺縁系を含めた広範な領域に送られる。PAGに終止するものもある。

    • 中脳水道周囲の中心灰白質に接して旧脊髄視床路が、その外側に新脊髄視床路が走行している。

    中心灰白質に近い内側部
    内側脊髄視床路
    中脳の外側部
    外側脊髄視床路
    • quintothalamic pathway
    • sprotopathic (motivational) sensation
    • Diffuse pain, vibration, cold
    • center of body, orofacial, anbomen, pelvis
    • Blushing-facial-nuchal
    • Piloerschon-Contralat. Ocular movements
    • Strong emitional reaction fear
    • direct spinothalamic pathway
    • epicritic (discriminatory) sensation
    • Localized pain, burning, numbness, cold
    • contralat. face, arm, chest, leg
    • Sweating
    • moderate emotional reaction

○中脳の疼痛抑制系/情動関連のニューロン ←→抑制系/中脳中心灰白質刺激術
    中脳中心灰白質 periaqueductal grey:PAG(中脳水道周囲灰白質)
    • 中脳水道を取り囲む領域で、比較的小型の細胞が密に分布しているので、PAGの境界は容易にわかる。
    • 機能的に異なるニューロン群が局在する。PAGは細胞構築学的にも分類されるが、機能的には中脳水道と平行する長軸方向に沿って走る柱状構造に分けられる。---longitudinal columns
    • 解剖学的に内側、背側、背外側、腹外側領域に分けられ、各領域は高度な機能的特性を有する長軸方向に添った柱状構造構造を形成する(Richard Bandler他)。
    • 疼痛抑制系だけではなく、恐れや不安、発声、性行動の制御、情動行動、心血管系、体温調節、上方注視機構などとも深く関係する。
    • MSTTが終止する。MSTTLSTTからも軸索側枝を出している。
    • 脊髄中脳路 SMTを通ってくる入力に加えて、視床下部、室傍核扁桃体、前頭皮質部と島皮質網様体青斑核アドレナリン作動性投射)や脳幹における他のカテコールアミン作動性の核からの求心性線維を受ける。
    • 視床下部弓状核エンドルフィン含有ニューロンがPAGに投射する
    • PAGは視床下部、脳幹網様体、縫線核、青斑核および脊髄からの入力を受け、これらの多くはさらにPAGからの相互の投射を受ける。
    • PAGからの下行性疼痛抑制系は、延髄の大縫線核を経由して、脊髄後角侵害受容ニューロンを抑制する。
    • 免疫組織化学により、エンケファリンP物質コレシストキニン、ニューロテンシン、セロトニンダイノルフィンソマトスタチンが検出される。ひとつのニューロンがしばしば複数のニューロペプチドを有する。
    • PAGの腹外側部は、刺激による鎮痛に関して最も効果的な部位と思われる。
    • PAGの腹側部へのモルヒネの微量注入により著明な鎮痛を引き起こすことが認められている。
    • つまりPAGのニューロンは、電気刺激によって興奮されても、モルヒネなどで抑制されても、疼痛抑制系が引き起こされる。通常NRMへの投射ニューロンは、GABAによって抑制されていて、脱抑制によって疼痛抑制系を引き起こす。ストレス鎮痛と媒介する視床下部からのエンドルフィンも、PAGの介在ニューロンを活性化させる可能性が示唆されている。

    情動行動に関連する柱状構造(動物)
    • PAGの背側と腹側の刺激では、投射パターンの違いから異なる自律系・運動系反応を示す。
      背外側PAGと外側PAG腹外側PAG
      • 情動行動や交感神経反応を減少させる。
      • 逃避できない内臓痛深部痛と関連
      SAM系による行動制御
      • 尾側1/3の刺激は、逃避行動を誘発する。
      • 中央の1/3の刺激は、威嚇/防衛行動を誘発する。ネコの実験では、毛を逆立て、背中を丸め、耳を伏せ、うなり声を上げる行動が現れる。
      HPA系による行動制御
      • 尾側1/3の刺激は、血圧や心拍数の上昇に伴い、顔面および四肢の筋への血流が増加するが、内臓への血流は減少する。
      • 中央の1/3の刺激は、昇圧と頻脈に伴い、顔面表情筋への血流が増加するが、四肢骨格筋や内臓への血流が減少する。
      • 急性痛の様相と類似
      • 上行性線維は、視床の外側中心核室傍核、視床下部前部へ走行する。
      • 下行性線維は、青斑核、青斑核周辺領域と傍巨大細胞網様核へ走行する。
      • 上行性線維は、室傍核、中心正中核、視床下部外側部、眼窩前頭皮質へ吻側に向かって投射する。
      • 下行性線維は橋網様核と大縫線核へ走行する。
    背側縫線核 nucleus raphe dorsalis:NRD
    • PAGの腹側正中線上の縫線核ニューロン。
    • セロトニン神経系 B7、脳幹網様体
    • NRDもPAGと同様に、疼痛抑制系に関与。視床における侵害刺激に対するニューロン活動を修飾する。
    • 主には下行性線維ではなく、視床、視床下部、大脳基底核、扁桃体へ上行性線維を送る。
      汎性視床投射系であり、覚醒にも関与する。
    • セロトニンには覚醒中枢に対して明確な興奮作用は認められず、覚醒作用よりもレム睡眠の抑制系としての作用が強い。
    橋中脳背外側被蓋 dorsolateral pontomesencephalic tegmentum: DLPT
    橋背外側被蓋 dorsolateral pontine tegmentum: DLPT
     ??
       ---多分ノルアドレナリン神経系 A7  ←→被蓋

○中脳辺縁系 Mesolimbic System
○中脳橋の賦活系のニューロン